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小説 『おやすみラフマニノフ』

初の単行本で25万部を売り上げ、映画化までされた『さよならドビュッシーの著者:中山七里が手がけた岬洋介シリーズ第2弾の『おやすみラフマニノフを紹介します。
 

 

おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)

おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)

 

 

 
あらすじ
 

秋の演奏会を控え、第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに、プロへの切符をつかむために練習に励む。しかし完全密室で保管される、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれた。彼らの身にも不可解な事件が次々と起こり……。ラフマニノフの名曲とともに明かされる驚愕の真実! 美しい音楽描写と緻密なトリックが奇跡的に融合した人気の音楽ミステリー。

 

中山七里さんの岬洋介シリーズは音楽ミステリー融合作品です。
 
 
本作のみどころは、音楽作品の表現力ミステリーです。
 
表現力
中山七里さんの音楽の知識量の深さと楽曲と心情の表現力が高さによって、文字から音が奏でられます。音楽に疎い僕でさえ、一文字一文字が音符となって僕の耳にメロディーを奏でてくれました。
そして、小説で扱われている楽曲を実際に聴きたくなる。僕は、小説の途中で居ても立っても居られなくなり、YouTubeを開いて楽曲を流し始めました。それほど影響力をもつ文章です。
 
ミステリー
最初から最後まで誰が犯人なのか予想がつかない。ラストのラストに暴かれる事件の真相に驚きを隠せないほどです。
 
 
クラシック音楽を聴く方(そうでない方も)や一味違ったミステリー小説を読みたい方など、おススメの小説です。
 
 
おまけ: ベルリンフィルハーモニーによる演奏です。